帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
今回は帯状疱疹ワクチンについてお話しします。帯状疱疹については、下記ブログを参照して下さい。
kumanomae-fc.hatenablog.jp
名古屋市では全国に先駆けて、2020年3月より、50歳以上の方への帯状疱疹ワクチンの助成が開始されました。これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘ワクチンのみを使用していましたが、2020年1月に帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が新しく発売となり、助成の対象になっています。
シングリックスは2ヶ月間隔で筋肉内に2回接種します。2回目の接種が1回目から2ヶ月を超えた場合は、遅くとも1回目から6ヶ月以内に接種する必要があります。
どのワクチンにもメリットとデメリットがあります。
◆シングリックスのメリット◆
①帯状疱疹に対する予防効果が50歳以上の方で約97%、70歳以上の方で約90%と報告されており、水痘ワクチンよりも有効性が高く、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を減らす効果も期待できます。
②免疫抑制を来す治療を受けている方などでも接種が可能です。
◆シングリックスのデメリット◆
①2回の接種が必要で、水痘ワクチンと比較するとワクチン接種費用が高額になります。
②注射すると体の中で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くため、多くの方に注射部位の痛みや腫れが生じます。
しかし、副反応の多くは3日以内に治まるため安心してください。
帯状疱疹の予防接種をご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。