妊婦・授乳婦のインフルエンザ予防接種
朝晩の冷え込みが増し、日中は過ごしやすい季節になりましたね。
寒くなると流行するのがインフルエンザです。当クリニックでもインフルエンザの予防接種を開始しています。
今回は妊娠・授乳婦に対するインフルエンザ予防接種についてお話したいと思います。
以前は「妊娠初期のインフルエンザ予防接種はよくない」「妊娠中にインフルエンザになっても、治療薬は使わないほうが良い」等の意見がありました。しかし、現在では“ほぼリスクはない”と産科ガイドライン2017に記載されています。
妊婦・授乳婦ともにどの時期でも接種可能であり、運悪く感染してしまっても治療薬の投与が可能です。また、妊婦がインフルエンザ予防接種をすることで、生後6か月までの赤ちゃんのインフルエンザ罹患率を減少させたという報告もあります。
一時、テレビやSNSなどで、「インフルエンザワクチンには水銀が入っているから、打たない方がよい」と、話題になったことがありました。これは、ワクチンに添加されている防腐剤にエチル水銀が微量に含まれていることで噂されました。産科ガイドライン2017にも記載されていますが、胎児への影響もないため接種に支障はありません。
水銀と聞くと誰でも怖くなりますよね。メチル水銀のように体に悪影響を及ぼすものもありますが、ワクチンに入っているエチル水銀とは別物になります。妊婦さんで抵抗がある方には、エチル水銀が入っていないワクチンも接種可能です。長期保存ができず、取り寄せが必要なため、ご希望の方はお問い合わせをお願いします。
妊婦・授乳婦さんでインフルエンザ予防接種を迷われている方は当クリニックで相談、または接種を受けませんか?電話でのご相談も承ります(*^_^*)