第361回 緑区消化器疾患セミナー 肝胆膵研究会が開かれました!📚✨
皆さま、こんにちは。
診療後の時間帯に、第361回 緑区消化器疾患セミナー・肝胆膵研究会が開催されました。
今回は、会の司会として初めて登壇させていただきました🎤
これまで長年にわたり司会を務めてこられた藤先生から、伝統あるこの研究会のバトンを引き継ぐことになり、身の引き締まる思いでいっぱいです💼
当日は、藤田医科大学病院 消化器内科学 教授 大野栄三郎 先生をお招きし、
「膵腫瘍の診断と治療に関する最新の話題」というテーマでご講演いただきました🧠
写真:大野栄三郎 先生(左側)
📝 ご講演の内容より
大野先生のご講演では、膵腫瘍に関する最新の知見と臨床現場での対応について、非常に分かりやすく、実践的なお話を伺うことができました。以下、印象に残ったポイントを共有させていただきます👇
① 膵癌の早期発見の重要性 🔍
膵癌は非常に予後の悪い疾患で、全体の5年生存率はわずか8.5%とされています💧
しかし、Stage 0では87%、Stage Iでは71%と、早期に発見できれば大きく予後が改善します🌟
✅ 早期診断の契機となるポイント:
● IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の経過観察中
● 膵炎や膵酵素の上昇
● 新規発症・増悪する糖尿病
日々の診療において、こうしたサインを見逃さないことが重要であると、改めて認識しました🩺
② 膵神経内分泌腫瘍(pNET)について 🧬
稀な腫瘍ですが、ホルモン産生に伴う症状を呈することがあります。
基本は外科的切除が第一選択となりますが、進行例には薬物療法やPRRT(ペプチド受容体放射性核種療法)が用いられます💊
🔬 藤田医科大学では、2022年からPRRT治療を提供可能な体制が整っており、今後の治療選択肢として期待されています。
③ 地域連携と早期診断の取り組み 🤝
早期膵癌の診断には、地域の先生方との連携が不可欠です。
藤田医科大学では、早期発見を目的とした臨床研究や膵癌検診にも積極的に取り組まれています🏥🔍
🏥 当院でも膵がん検診が可能です!
令和7年2月より、名古屋市では腹部超音波スクリーニング検査(膵がん検診)がスタートしました📡
当院も、この検診に対応できる体制を整えております🙋♂️
今回のセミナーで得た学びを、日々の診療に生かし、少しでも多くの患者さんに早期診断・治療の機会を提供できるよう努めてまいります💪
🎤 最後に
今回、初めての司会ということもあり、某自民党総裁選候補の小泉先生ばりに(笑)、
カンペをしっかり読み上げて無事に務めることができました😉📄
今後も、緑区の先生方と共に学び、地域医療の質の向上に貢献していければと願っております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします🙇♂️
📍 開催概要
● 🗓 日時:令和7年10月1日(水)20:15~21:30
● 📍 場所:緑区休日急病診療所
● 👨⚕️ 司会:くまのまえファミリークリニック 院長 梅村 修一郎
● 👨🏫 演者:藤田医科大学病院 消化器内科学 教授 大野栄三郎 先生
● 📝 演題:「膵腫瘍の診断と治療に関する最新の話題」