麒麟はくるか?
新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延して1年が経ちました。2回目の緊急事態宣言発令により、幸いにも新規感染者数は減ってきています。待望のワクチン接種も始まりました。日本政府は、ファイザー社(米)とモデルナ社(米)のmRNAワクチン、アストラゼネカ社(英)のウイルスベクター(アデノウイルス)ワクチンの3社とワクチンの供給契約を結んでいます。
気になるのがワクチンの有効性ですが、ファイザー社のワクチンは有効率95%と高い予防効果があるようです。(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMe2034717 )
また、モデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンはいずれも90%以上の有効率があるようです。ちなみに毎年接種するインフルエンザワクチンの有効率が、20%-60%と報告されており、コロナウイルスに対するワクチンの有効率はとても高く報告されています。
安全性は一般のワクチンと同等で、ほとんどが注射部位の痛みや発赤などの一過性の軽い局所反応であり、発熱、疲労、リンパ節腫脹などの副反応は稀のようです。
報道であったファイザー社のワクチンによるアナフィラキシーについてですが、189万人に接種され、21例(11.1例/100万回)がアナフィラキシーと診断されたようです。21例中15例(71%)がワクチン投与から15分以内にアナフィラキシー症状が現れています。稀ではありますがアナフィラキシーの可能性もあり、接種後に15-30分ぐらいは会場で経過観察が必要になりそうです。
集団免疫を獲得でき、以前のようにマスクが必要ない平穏な生活が早く戻るとよいですね。大河ドラマではないですが、麒麟が来てほしいです。