本日(8/25)は、朝8時20分から第41回糖尿病Up·Date賢島セミナー2日目が始まりました。充実した内容のセッションが続き、参加者にとって非常に有意義な一日となりました。
初めに行われたセッションでは、「我が国の糖尿病診療ガイドライン2024のエッセンス」について、山口大学の谷澤幸生先生が講演してくださいました。今回のガイドラインは第7版目にあたりますが、患者さんにとって不利益とならないよう、医師がしっかりとガイドラインを理解し、実践することの重要性が強調されました。理論的にガイドラインに従うことで、標準的な治療が提供できるとされています。医師として、常に最新のガイドラインを把握し、患者さんに最適な治療を提供することが求められます。
次に行われたセッションでは、「糖尿病性合併症/併発症の病態と対応の現状」に関する講演と討論が行われました。糖尿病患者にとって合併症は大きな問題であり、その予防や早期発見、適切な対応が治療の成否を左右するため、非常に重要なテーマでした。
最後のセッションでは、「糖尿病治療薬の問題およびアドボカシー活動の現状と対応」というテーマで、関西電力病院の清野裕先生、虎の門病院の門脇孝先生、国立国際医療研究センターの植木浩二郎先生が鼎談を行いました。特に糖尿病の病名変更については大きな議論となり、今後の方針についての熱い意見交換がなされました。
アドボカシーとは、患者の権利を守るために、組織・社会・行政・立法に対して主張・代弁・提言を行う活動のことです。糖尿病の分野においては、患者さんが差別を受けず、糖尿病管理のコスト面で不利益を被らないようにすることが目指されています。
糖尿病の病名変更については、今後さらに深掘りした内容をブログで取り上げたいと考えていますので、ぜひご注目ください。
本日のセミナーは12時に終了しましたが、充実した内容で、朝からの時間が非常に有意義でした。明日からは通常診療を行いますので、糖尿病の検診で疑いがある方や、既に治療中でお困りのことがあれば、ぜひくまのまえファミリークリニックにご相談ください。患者さん一人一人に寄り添った対応を心がけております。