🌟第16回 日本炎症性腸疾患学会 学術集会に参加しました!🌟
こんにちは🐻
8月22日(金)より、札幌プリンスホテル 国際館パミールにて開催されている
「第16回 日本炎症性腸疾患学会 学術集会」に参加してまいりました!
🌸開催概要🌸
📅開催日:令和7年8月22日(金)~8月23日(土)
🏨会場:札幌プリンスホテル 国際館パミール
👨⚕️会長:仲瀬 裕志 教授(札幌医科大学医学部内科学講座 消化器内科学分野)
🕗朝8時からスタート!モーニングセミナーに参加しました
前日より札幌に前泊し、初日は朝8時からのモーニングセミナーに参加しました。
モーニング2セミナー
🎤司会:長沼 誠 先生(関西医科大学 内科学第三講座)
🧑🏫演者:伊藤 貴博 先生(札幌東徳洲会 IBDセンター)
📝演題:
「非難治潰瘍性大腸炎治療における治療戦略 ~カログラ🄬の役割にスポットを当てる~」
(共催:EAファーマ株式会社/キッセイ薬品工業株式会社)
💊カログラ🄬(一般名:カロテグラストメチル)は、潰瘍性大腸炎の治療に使われる国産の飲み薬で、2022年5月より日本国内で使用が始まりました。
**インテグリン阻害薬として、世界初の“飲み薬”**という点が特徴的で、注射が苦手な患者さんにとっても大きな選択肢となります✨
今回のセミナーでは、カログラ🄬の基本的な作用機序から最新のエビデンスまで、わかりやすく学ぶことができ、日々の診療にも直結する貴重な内容でした。
💡注目セッション:JAK阻害薬の切り替え治療
午前の第4会場(屈斜路)では、**「JAK阻害薬の切り替え(スイッチ)に関する演題」**が集まり、非常に興味深い内容が発表されていました。
🧪JAK阻害薬とは?
JAK(ヤヌスキナーゼ)-STAT経路に作用し、炎症性サイトカインの発現を抑えることで、腸の炎症を鎮める薬剤です。
現在、日本では以下の3剤が使用可能です。
● 💊ゼルヤンツ🄬(トファシチニブ / TOF)
● 💊ジセレカ🄬(フィルゴチニブ / FIL)
● 💊リンヴォック🄬(ウパダチニブ / UPA)
📊【学術発表まとめ】JAKスイッチ療法の有効性
以下の3演題から得られた知見を、簡単にまとめます。
🔬010-1:JAK間スイッチを行った症例の検討(溝上 裕士先生)
● 寛解導入期:FIL→UPA、TOF→UPAでは一定の効果を確認
● 寛解維持期:TOFやUPA→FILへのスイッチにより、再燃なく維持できた例が多数
🔬010-3:難治性UCに対するJAKスイッチの有効性(原 あずさ先生)
● FIL→TOF、TOF→UPA、FIL→UPA の3群を検討
● 特に **TOF→UPAで24週後の寛解率が最大80%**と高く、有効性を示唆
● スイッチ前の薬剤効果や既存治療歴によらず、スイッチは有力な選択肢となり得る
🔬010-4:UCに対するJAKスイッチの検討(小野 陽平先生)
● JAK一次無効症例ではスイッチしても効果が出にくい
● 一方、効果減弱例ではUPAへの切替が一定の効果あり
● UPA不耐例にはFILへの切り替えが有効なケースもあり
✨まとめ:JAKスイッチ療法の有用性
💬 「効果が不十分」「副作用が心配」といった理由での切替が、十分に治療戦略として成立するという臨床知見を得ることができました。
🩺日々の診療に生かしてまいります!
当院では「日本消化器病学会専門医」による潰瘍性大腸炎の専門診療を行っております。
今回の学会で得られた最新の知識を、明日からの診療にさっそく反映していきたいと思います😊
🛑※学会参加のため臨時休診となりましたことを、深くお詫び申し上げます。
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