🌙 第69回 大阪漢方談話会Webセミナーを聴講しました
2026年2月5日(木)に開催された
第69回 大阪漢方談話会 Webセミナーを聴講しました。
Web開催のため、名古屋にいながら気軽に参加でき、とても有意義な時間となりました。
当院では、日常診療において西洋医学だけでなく漢方治療も併用しています。
今回は、私が以前から尊敬している
センプククリニック 千福貞博先生がご講演されるということで、楽しみにしていました。
🩺 演題
『痒みに対する漢方治療 ~使い方のコツ~』
「痒み」は皮膚科・内科を問わず、日常診療で非常によく遭遇する症状です。
今回の講演では、漢方の基本的な考え方から、すぐに臨床で使える実践的なポイントまで、非常にわかりやすく解説して
ただきました。
📚 学びのポイント(要点:まとめ)
🔹 漢方の基本:「四気(しき)」
生薬には
● 寒・涼(冷やす)
● 温・熱(温める)
● 平(どちらでもない)
という性質があり、これを「四気」と呼びます。
患者さんが「熱い」「寒い」と感じているか(自覚症状を最優先)を見極め、その性質に合った生薬を選ぶことが重要です。
👉 例:
インフルエンザ初期で高熱があっても「悪寒」が強ければ「寒」と判断します。
🔹 痒みの基本戦略は「冷やす」
痒みは温めると悪化しやすい症状です。
● 掻かずに治す工夫 → 冷却(氷など)
● 漢方的にも → 寒薬を用いて内側から冷やす
⚠️ 桂皮や朮などの温薬は、痒みが強い時には逆効果になることがあります。
🔹 痒みに用いられる代表的な寒薬
● 黄連
● 黄芩
● 黄柏
● 山梔子
● 石膏
これらは炎症・赤み・熱感を伴う皮膚症状に有効です。
🧴 臨床で役立つ処方例
★ 頭部脂漏性皮膚炎
内服
● ビタミンB2・B6配合錠
● 抗アレルギー薬(例:ビラスチン)
● 梔子柏皮湯
外用
● 抗真菌薬(ケトコナゾール等)
● ステロイド外用
→ 混合外用で炎症と真菌の両方に対応
★ 便秘を伴う慢性蕁麻疹
● 三黄瀉心湯 + 抗ヒスタミン薬
🌿 生薬の理解が治療効果を高める
◾ 山梔子(さんしし)
● 血熱を冷ます
● 顔の赤み、皮膚炎、感染性皮膚疾患、酒さ様皮膚炎などに有効
● 心・肺・胃の熱を清める
👉 梔子柏皮湯が皮膚炎や眼瞼皮膚炎に有効な理由が、古典的記載からも理解できました。
◾ 黄柏(おうばく)
● 目の赤み、涙、眼瞼の炎症
● 下半身の「熱」にも有効
◾ 黄連・黄芩・大黄
● いずれも「苦くて冷やす」生薬
● 炎症が強い皮膚疾患、口内炎、イライラを伴う症状に有効
⚠️ 注意点
「黄」がつく生薬は基本的に強く冷やすため、体力や状態を見極めて使用します。
(※ 黄耆は例外です)
💬 まとめ
漢方は非常に奥が深く、
西洋医学と組み合わせることで治療効果がさらに高まると改めて実感しました。
今回の学びを、明日からの診療にしっかり活かしていきたいと思います✨
🐻 くまのまえファミリークリニック
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今後も学びを大切にし、より良い医療を地域の皆さまへ届けてまいります☺️
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