くまのまえブログ

胆嚢ポリープ

健診で胆嚢ポリープが見つかり、精密検査を勧められることがあります。

胆嚢ポリープは、胆嚢の中にできた小さく隆起した病変の総称です。症状はなく、腹部エコーで偶然見つかります。

胆嚢ポリープの多くは、コレステロールポリープという良性のものです。他には良性の過形成ポリープがありますが、腺腫などの癌の前段階のポリープや胆嚢癌も胆嚢ポリープに含まれます。

腹部エコーで胆嚢ポリープが見つかった場合、ポリープの大きさやエコー輝度(白か黒か)、形が重要になります。コレステロールポリープの特徴は、腹部エコーで高エコー(白くみえる)で桑の実状、有茎性であることです。腹部エコーで、典型的なコレステロールポリープとは異なる場合には、更なる精密検査(超音波内視鏡検査など)が勧められます。
胆嚢癌ではコレステロールポリープより低エコー(腹部エコーで黒く見える)であり、胆嚢の壁に広く接している特徴があります。またポリープの大きさが10mmを越えている場合も悪性の可能性があることから、精密検査が必要とされています。

健診で胆嚢ポリープを指摘され方は、ぜひ消化器病専門医のいる当院を受診してください。お待ちしております。

くまのまえファミリークリニック