くまのまえブログ

🧠 第77回 緑区学びなおしセミナーに参加しました!|脳卒中の早期発見・救急対応から再発予防まで

🏥 第77回 緑区学びなおしセミナーに参加しました

2026年10月14日(水)、

緑区休日急病診療所で開催された「第77回 緑区学びなおしセミナー」に参加しました。

 

今回のテーマは、「脳卒中診療-救急対応から再発予防まで」です。

脳卒中は、突然発症し、命に関わるだけでなく、

麻痺や言語障害などの後遺症が残ることもある病気です。

 

しかし、早期発見・早期治療によって、

後遺症を軽減できる可能性があります。

また、発症後の再発予防も非常に重要です。

 

今回の講演では、脳卒中の最新の救急診療から、

地域のかかりつけ医が取り組むべき再発予防まで、幅広く学ぶことができました。

 

📋 セミナー開催概要

● 📅 日時: 2026年10月14日(水)20:30~21:30

● 🏥 場所: 緑区休日急病診療所  1階 大会議室

● 👨‍⚕️ 座長: 大清水クリニック 院長 柴田 真一 先生

● 👨‍🏫 演者: 藤田医科大学医学部 脳卒中科 教授 松本 省二 先生

● 📖 演題: 「脳卒中診療-救急対応から再発予防まで」

 

 

 

 

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今回の講演で印象的だったのは、次のメッセージです。

「急性期に救う」と「再発させない」を、地域でつなぐ。

 

救急病院と地域のかかりつけ医が連携することの大切さを、改めて実感しました。

 

 

🚨 脳卒中のサインを見逃さない!顔・腕・言葉に注意

脳卒中は、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、脳の血管が破れる「脳出血」などによって起こります。

突然、次のような症状が現れた場合は、脳卒中の可能性があります。

 

🧠 覚えておきたい「FAST(ファスト)」

🙂 F:Face(顔)

顔の片側が下がる、笑うと左右が非対称になる。

 

💪 A:Arm(腕)

片方の腕に力が入らない、両腕を上げると片方だけ下がる。

 

🗣️ S:Speech(言葉)

ろれつが回らない、言葉が出ない、会話がかみ合わない。

 

⏰ T:Time(時間)

これらの症状に気づいたら、すぐに119番へ!

 

また、突然の視力障害、ふらつき、激しい頭痛なども脳卒中のサインとなる場合があります。

 

⚠️ 脳卒中が疑われる場合は、自家用車での受診や様子見をせず、救急車を呼んでください。

 

早い受診と治療が、回復の可能性を広げます。

 

 

⏰ 脳卒中の治療は時間との勝負!

脳梗塞では、血管が詰まることで脳に十分な血液が届かなくなります。

そのため、できるだけ早く血流を回復させることが重要です。

 

現在、脳梗塞の急性期治療には、主に次のような方法があります。

 

💉 ① 血栓溶解療法(rt-PA)

血管を詰まらせている血栓を、薬によって溶かす治療です。

一般的には、発症から4.5時間以内が治療対象となります。

ただし、画像検査などの結果によっては、発症時刻が不明な場合などにも治療が検討されます。

 

🩺 ② 機械的血栓回収療法

カテーテルという細い管を血管内に進め、血栓を取り除く治療です。

太い脳血管が詰まった患者さんのうち、

一定の条件を満たす場合には、

最終健常時刻から最大24時間まで治療が検討されることがあります。

 

ただし、24時間待ってもよいという意味ではありません。

⭐ 脳卒中は、1分でも早く治療につなげることが大切です。

 

 

また、高齢であることや、症状が比較的軽いことだけを理由に、

治療の可能性がなくなるわけではありません。

専門医による迅速な評価が重要です。

 

⚠️ 症状が消えても安心できない!一過性脳虚血発作(TIA)

「急に手足が動かなくなったけれど、数分で元に戻った」

「突然、言葉が出なくなったけれど、しばらくしたら治った」

このような症状があった場合、一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があります。

 

TIAは、一時的に脳の血流が悪くなり、脳卒中に似た症状が現れる病気です。

症状が自然に消えることもありますが、その後に本格的な脳梗塞を起こす危険性があります。

そのため、「もう治ったから大丈夫」と自己判断してはいけません。

 

講演でも、症状が消失したことや、リスク評価の点数が低いことだけで帰宅可能と判断せず、

迅速に専門医へつなぐ重要性が強調されていました。

 

🏥 藤田医科大学病院の脳卒中診療を支える「タスカル」

今回の講演では、

藤田医科大学病院で実践されている脳卒中の救急診療体制についても紹介がありました。

 

特に印象的だったのが、「タスカル」という脳卒中診療支援ツールです。

 

脳卒中の救急診療では、医師・看護師・放射線部門など、

多くの職種が迅速に連携する必要があります。

 

タスカルでは、診療に必要な情報を多職種で同時に共有し、

検査や治療の進行状況を見える化することで、診療を効率的に進めています。

 

従来のように一つずつ順番に対応するのではなく、

複数の作業を並行して進めることで、治療開始までの時間短縮を目指す仕組みです。

 

講演では、藤田医科大学病院における2025年の治療実績として、次の数字も紹介されました。

2025年

rt-PA静注療法   73件 

機械的血栓回収療法   66件

 

こうした高度な救急医療を支えるためにも、

地域の医療機関が脳卒中を早期に疑い、速やかに専門病院へつなぐことが大切だと感じました。

 

💊 脳卒中の再発を防ぐためには?

脳卒中は、一度治療を受けたら終わりではありません。

再発を防ぐためには、原因となった病気を調べ、適切な治療を継続する必要があります。

 

 

薬の種類や量は、年齢・腎機能・体重・出血リスクなどを考慮して決めます。

⚠️ 自己判断で薬を減らしたり、中止したりしないことが大切です。

さらに、原因がはっきりしない脳梗塞では、

心房細動などの不整脈が隠れていないか、継続して調べることも重要です。

 

🩺 脳卒中の再発予防には、血圧管理が重要!

今回の講演では、高血圧の管理についても詳しく解説されました。

高血圧は、脳梗塞や脳出血の重要な危険因子の一つです。

そのため、普段から血圧を適切に管理することが、脳卒中の予防につながります。

 

📊 高血圧の診断基準と治療目標は違います

 

🏠 家庭血圧を測る習慣をつけましょう

家庭血圧は、診察室ではわからない日常生活での血圧の変化を把握するために役立ちます。

 

測定するときは、次のポイントを意識しましょう。

● 🌅 朝: 起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前

●🌙 夜: 就寝前

●🪑 測定前: 椅子に座って1~2分程度安静にする

●📝 記録: 原則として朝・夜それぞれ2回測定し、両方を記録する

 

家庭血圧の記録を診察時に見せていただくことで、より適切な治療につなげることができます。

 

🥗 血圧だけではない!生活習慣の改善も大切

脳卒中の再発予防には、血圧管理に加えて、日常生活の見直しも重要です。

 

例えば、塩分を控えた食事、禁煙、適切な運動、糖尿病や脂質異常症の管理などが挙げられます。

 

特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、

動脈硬化に関係する重要な指標です。

 

脳梗塞の原因や心臓病などの合併症によっては、

より厳格な脂質管理が必要となる場合があります。

 

ただし、目標値はすべての患者さんで同じではありません。

一人ひとりの病状に合わせて、無理なく継続できる治療を考えることが大切です。

 

🌱 地域のかかりつけ医として、脳卒中の予防に取り組みます

今回のセミナーを通じて、

脳卒中診療では、救急医療と地域医療の連携が非常に重要であることを改めて学びました。

 

脳卒中を疑ったときには、速やかに専門病院へつなぐこと。

 

そして、急性期治療を終えた患者さんが地域に戻られた後は、

再発を防ぐために、適切な薬物療法や血圧・生活習慣の管理を継続すること。

 

この両方が大切です。

 

くまのまえファミリークリニックでは、

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の患者さんを診療しています。

 

また、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病についても、

日々の診療で継続的な管理を行っています。

 

今回の勉強会で得た知識を、

これからの地域医療・日々の診療にしっかりと活かしていきたいと思います。

 

⭐ 脳卒中が疑われる突然の症状は、ためらわず119番へ。

 

一方、血圧が高い、健康診断で異常を指摘された、生活習慣病について相談したいといった場合には、

早めにくまのまえファミリークリニックへご相談ください。

 

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