くまのまえブログ

🥵「蓄積型熱中症」にご注意を!名古屋テレビさんから取材を受けました

こんにちは。

くまのまえファミリークリニックです。

今回は、先日、名古屋テレビさんから取材を受けた「蓄積型熱中症」についてお話しします。

 

 

📺 実際に放送された内容をご覧になりたい方はこちらです。

 

毎年夏になると熱中症のニュースが多くなりますが、

熱中症は「炎天下で長時間過ごして、突然倒れる」というケースだけではありません。

 

連日の暑さの中で、

● 💦 少しずつ水分不足が続く

● 😴 暑くて十分に眠れない

● 🍚 食欲が落ちて栄養が不足する

● 😫 疲れが翌日まで残る

こうした状態を繰り返すことで、暑さによる体への負担が少しずつ積み重なっていくことがあります。

 

最近、

「朝から体がだるい」

「ちゃんと寝たのに疲れが取れない」

「食欲が落ちてきた」

「なんとなく頭がぼーっとする」

そんな症状はありませんか?

 

今回は、残暑の時期にも気をつけたい「蓄積型熱中症」について、

原因や症状、予防のポイントをわかりやすく解説します。

 

🌡️ 「蓄積型熱中症」とは?

まず知っておいていただきたいのは、「蓄積型熱中症」は正式な医学的診断名ではないということです。

日本救急医学会の「熱中症診療ガイドライン」にも、

「蓄積型熱中症」という独立した病名や分類があるわけではありません。

 

しかし、

「暑さにさらされる」

    ↓

「十分に回復できない」

    ↓

「また翌日も暑さにさらされる」

という状態が続けば、体への負担は当然大きくなっていきます。

 

「蓄積型熱中症」という言葉は、

連日の暑さに加えて、脱水・睡眠不足・食欲低下・疲労などが重なり、

体が十分に回復できない状態をわかりやすく表したものと考えるとよいでしょう。

 

🔥 暑さによるダメージは「1日」で終わるとは限りません

たとえば、こんな生活を想像してみてください。

昼間は暑い中で仕事や家事をする。

夜になっても気温が下がらず、寝苦しくて何度も目が覚める。

暑さで食欲がなく、食事は簡単なものだけ。

水分も思ったほど摂れていない。

翌朝、少し体がだるいけれど、仕事や家事はできるのでいつも通り過ごす。

そして、また暑い一日が始まります。

このように、

「暑さによる負担 → 回復不足 → 翌日の暑さ」

を繰り返すことが、体調を崩すきっかけになります。

特に真夏だけでなく、残暑が続く時期は、それまでの夏の疲れも重なっているため注意が必要です。

 

🥵 原因① 連日の暑さ・高い湿度

人間の体は、汗をかいたり皮膚の血流を増やしたりすることで、体内の熱を外へ逃がしています。

ところが、気温だけでなく湿度も高い日は、汗をかいても蒸発しにくくなります。

汗が蒸発しなければ、体の熱を十分に逃がすことができません。

これが何日も続けば、体には大きな負担がかかります。

そのため、熱中症対策では気温だけを見るのではなく、

 

🌡️ 「暑さ指数(WBGT)」を確認することも大切です。

WBGTは、気温だけでなく湿度や日射・輻射熱なども考慮した暑さの指標です。

 

💧 原因② 少しずつ進む「水分不足」

「今日はそれほど汗をかいていないから大丈夫」

と思っていても、油断はできません。

朝から十分に水分を摂らないまま外出し、仕事や家事に追われて水分補給を忘れてしまう。

そんな日が何日も続けば、自分では気づかないうちに水分不足が進んでいることがあります。

特に高齢者では、若い方と比べてのどの渇きを感じにくくなるため注意が必要です。

 

💡「のどが渇いていない=水分が足りている」とは限りません。

 

暑い時期には、のどが渇いてから一気に飲むのではなく、

渇きを感じる前から、こまめに水分を摂ることが大切です。

 

大量に汗をかいた場合には、水分だけでなく塩分も失われますので、状況に応じて塩分も補いましょう。

 

🌙 原因③ 暑い夜の「睡眠不足」

熱中症対策というと昼間に目が向きがちですが、夜の暑さも重要です。

 

熱帯夜が続くと、

● 寝つきが悪い

● 夜中に何度も目が覚める

● 朝起きても疲れている

といったことが起こりやすくなります。

 

睡眠は、日中の暑さや活動で疲れた体を回復させる大切な時間です。

朝の時点ですでに疲労が残っている状態で、

再び暑い環境にさらされれば、体への負担はさらに大きくなります。

「夜はエアコンを切った方が体にいい」と考えて、暑さを我慢する必要はありません。

 

❄️ 暑い夜こそ、エアコンを適切に使いましょう。

 

冷えすぎないように温度や風向きを調整しながら、朝までしっかり眠れる環境をつくることが大切です。

 

🍚 原因④ 食欲低下・栄養不足

暑い日が続くと、

「食欲がないから、そうめんだけ」

「冷たい飲み物だけで済ませてしまう」

ということも増えてきます。

 

しかし、暑さで体力を消耗しているときこそ、体を回復させるための栄養が必要です。

食欲が低下して十分に食べられない状態が続くと、

疲労が回復しにくくなり、さらに食欲が落ちるという悪循環につながります。

 

無理にたくさん食べる必要はありませんが、

🥚 卵

🐟 魚

🥩 肉

🥛 乳製品

🥬 野菜

🍚 ご飯などの炭水化物

を組み合わせ、食べられるものから少しずつ摂るようにしましょう。

 

🚨 こんな症状が続いていたら要注意!

「蓄積型だから特別な症状が出る」というわけではありません。

基本的には、熱中症や脱水でみられる症状に注意します。

 

🟡 比較的早い段階でみられる症状

● 😫 いつもより体がだるい

● 🛌 寝ても疲れが取れない

● 🤕 頭痛がする

● 😵 頭がぼーっとする

● 💫 めまい・立ちくらみ

● 🤢 吐き気

● 🍚 食欲がない

● 🦵 足がつる

● 🚽 尿の回数や量が減る

● 🟤 尿の色がいつもより濃い

● 👄 口の中が乾く

● 💦 大量に汗をかく

 

「夏バテかな?」と思ってしまう症状も多いのが特徴です。

大切なのは、いつもの体調と違う変化に早く気づくことです。

 

🔴 こんな症状があれば早めの受診を

熱中症が重症化すると、

● 呼びかけへの反応がおかしい

● 意識がもうろうとしている

● 自分で水分を飲むことができない

● 繰り返し吐いてしまう

● けいれんする

● まっすぐ歩けない

強い脱力がある

などの症状が現れることがあります。

 

このような場合は、自宅で様子を見るのではなく、速やかな医療機関への受診が必要です。

特に意識障害がある、自力で水分を摂れないなど重い症状がある場合には、救急要請も検討してください。

 

🌿 残暑を乗り切るための「4つのポイント」

残暑を乗り切るために大切なポイントとして、次の4つが重要です。

 

① 💧 水分+塩分をこまめに摂る

水分は、のどが渇く前からこまめに摂ることがポイントです。

大量に汗をかいた場合には、水分とともに塩分も失われるため、状況に応じて塩分も補給しましょう。

ただし、心臓病や腎臓病などで水分・塩分制限を指示されている方は、主治医の指示に従ってください。

 

② ❄️ エアコンを適切に活用する

「まだ我慢できるから」とエアコンを使わずに過ごすのはおすすめできません。

熱中症は屋外だけでなく、室内でも起こります。

 

特に、

👴 高齢者

👶 子ども

🤒 体調がすぐれない方

では、暑さを感じにくかったり、体温調節がうまくできなかったりすることがあります。

室温の数字だけにこだわらず、湿度や体調も確認しながら、無理なく涼しく過ごせる環境をつくりましょう。

 

③ 🛁 湯船に浸かる

暑い季節はシャワーだけで済ませてしまう方も多いと思います。

体調に問題がなければ、ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスすることは、

睡眠につながる生活習慣の一つになります。

 

ただし、暑い浴室や熱いお湯で長時間入浴すると、逆に脱水や体温上昇につながります。

入浴前後には水分を摂り、無理のない範囲で行いましょう。

 

④ 😴 睡眠・栄養を整える

「水を飲んでいれば熱中症にならない」というわけではありません。

暑さに負けないためには、

💧 水分

🍚 栄養

😴 睡眠

❄️ 涼しい環境

🛌 十分な休息

をセットで考えることが重要です。

 

「最近ちょっと疲れているな」と感じたら、予定を詰め込みすぎず、意識して休む時間をつくりましょう。

 

🌿 夏の疲れ・食欲不振に使われる漢方薬「清暑益気湯」

最近、

「夏の疲れがなかなか取れない」

「暑くなってから食欲が落ちた」

という患者さんも少なくありません。

夏の体調不良に用いられる代表的な漢方薬の一つに、

🌿 清暑益気湯(せいしょえっきとう)

があります。

「清暑」には暑さによる不調を和らげる、

「益気」には「気」を補う、

という意味があります。

 

漢方では、私たちの体は「気・血・水」のバランスによって健康が保たれていると考えます。

清暑益気湯は、暑さによって胃腸の働きや体力が低下し、

● 😫 全身倦怠感

● 🍚 食欲不振

● 💦 多汗

● 🥤 口の渇き

● 🚽 下痢・軟便

🥵 暑さの後に残るだるさ

などがみられる場合に用いられることがあります。

 

👉 清暑益気湯については、以前の当院ブログでも詳しく解説していますので、ぜひこちらをご覧ください。

 

※漢方薬も体質や症状によって適否があります。自己判断ではなく、医師・薬剤師にご相談ください。

 

👴👶 特に注意してほしい方

熱中症は誰にでも起こりますが、特に注意が必要なのが、

● 👴 高齢者

● 👶 乳幼児・子ども

● 🤒 体調を崩している方

● 🍚 十分に食事が摂れていない方

● 😴 睡眠不足が続いている方

● 🏃 屋外で仕事・スポーツをする方

などです。

 

本人が「大丈夫」と言っていても、気づかないうちに脱水が進んでいる場合があります。

ご家族や周囲の方も、

「水分摂った?」

「エアコンついてる?」

「今日はちゃんと食べられた?」

と声をかけてあげてください。

 

🩺 まとめ|残暑こそ「暑さの疲れ」をためないことが大切です

今回は、「蓄積型熱中症」についてご紹介しました。

「蓄積型熱中症」は正式な医学的診断名ではありません。

 

しかし、

🔥 連日の暑さ

💧 水分不足

😴 睡眠不足

🍚 食欲低下

😫 疲労の蓄積

などが重なれば、体が十分に回復できないまま次の日の暑さを迎えることになります。

 

大切なのは、

「今日を乗り切れば大丈夫」無理をしないこと。

「なんとなくだるい」

「寝ても疲れが取れない」

「最近、食欲がない」

「頭痛やふらつきが続く」

といった体調の変化があるときは、まず涼しい場所で休み、水分を摂り、しっかり体を休ませてください。

 

それでも症状が改善しない場合や、水分・食事が十分に摂れない場合、

いつもと違う体調不良が続く場合には、早めにくまのまえファミリークリニックへご相談ください。

残暑の時期まで、油断せずに熱中症対策を続けていきましょう。🌿

 

📍 くまのまえファミリークリニック

当院は地域のホームドクターとして、小児から大人まで幅広く診療しております。

熱中症を疑う症状や、暑さが続いてからの倦怠感・食欲不振などでお困りの場合も、お気軽にご相談ください。

 

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