くまのまえブログ

🫁 第59回 緑病診連携研究会に参加しました!~肺結節・肺がん手術・肺移植について学んできました~

こんにちは。

くまのまえファミリークリニックです。

令和8年7月17日(金)、診療終了後に開催された「第59回 緑病診連携研究会」へ参加してきました。

 

 

📅 研究会概要

 

● 開催日:令和8年7月17日(金)

● 時間:20:30~21:30

● 会場:緑区休日診療所 大会議室

 

🎤 演題

「日常外来診療で時おり見かける呼吸器外科 common diseases のトピックス」

― 肺野のすりガラス状結節や小型結節の取り扱い、縦隔腫瘍の鑑別診断と治療など ―

 

👨‍⚕️ 演者

藤田医科大学医学部 呼吸器外科学 教授

星川 康 先生

   

                                   

🩺 今回学んだ内容

今回の講演では、日常診療でも遭遇することの多い肺疾患について、

最新の知見を交えながらご講演いただきました。

講演は主に次の4つのテーマで構成されていました。

 

① 原発性肺癌

● 低線量CTによる肺がん検診

● 肺結節の判定基準と経過観察

● すりガラス状結節(GGN)の考え方

● 小型肺癌に対する手術方法

● RFIDマーカーを用いた最新の肺切除術

 

② Da Vinci SPによる呼吸器外科手術

● 肋骨弓下アプローチによる肺切除

● 剣状突起下アプローチによる胸腺摘出術

 

③ 縦隔腫瘍

● 鑑別診断

● 治療方針

 

④ 肺移植

現在までに実施された10例の肺移植症例についてご紹介いただきました。

 

📊 肺がんは日本人に多い病気です

講演では、肺がんの現状についても詳しく説明がありました。

 

2024年 日本人のがん死亡数

● がん死亡者数:約38万人

● 肺がん死亡:約75,500人

● 死亡の約20%を占めます。

 

2023年 新たに診断された肺がん

● 約12万4千人

● がん罹患数では全国第2位(第1位:大腸がん、第3位:胃がん)

 

肺がんは現在でも日本人にとって非常に重要ながんであり、

早期発見・早期治療が何より大切であることを改めて学びました。

 

🩻 肺がん検診で見つかる「肺結節」とは?

当院でも肺がん検診を行っていますが、

CT検査では「肺結節(はいけっせつ)」と呼ばれる小さな影が見つかることがあります。

肺結節が見つかったからといって、すぐに肺がんとは限りません。

炎症や古い感染症のあと、良性腫瘍などでも認められるため、

大きさや形、経過を適切に評価することが重要になります。

 

📖 CT検診施設の役割

今回の講演では、

『日本CT検診学会 肺がん診断基準部会

低線量CTによる肺がん検診の肺結節の判定基準と経過観察の考え方(第6版)』

に基づいた検診施設の役割について解説がありました。

 

基本的な考え方

✅ 肺結節の平均径が6 mm以上

精密検査施設へ紹介

 

6 mm未満

➡ 約12か月後にCTで経過観察

 

ただし、

● 過去CTと比較して大きさが変化していない

● 肺内リンパ節と判断できる

場合には、必ずしも紹介せず、検診CTで経過観察できるケースもあります。

 

また、

新たに出現した4 mm以上の結節では肺がんを否定できないため、精密検査が推奨されます。

 

🔍 肺結節にはいくつかの種類があります

薄いスライスで撮影する薄層CT(Thin-section CT:TS-CT)では大きく3種類に分類します。

 

● 充実型結節(Solid nodule)

肺の中にある結節が均一に白く見えるタイプです。

良性の場合もありますが、肺がんのこともあります。

 

一般的な経過観察

● 10mm以上 ➡ 確定診断へ

● 6〜10mm ➡ 喫煙歴の有無などを考慮しながら、3~24か月程度の経過観察

● 2mm以上増大 ➡ 精密検査・確定診断

 

● すりガラス型結節(Ground-glass nodule:GGN)

肺がうっすら白く見えるタイプで、

● 純粋なすりガラス型(pure GGN

部分充実型(part-solid nodule)

の2種類があります。

このタイプは肺腺がんの初期病変であることも多く、進行が比較的ゆっくりであることが特徴です。

 

部分充実型結節

最大径15mm以上 ➡ 確定診断

15mm未満でも充実部分が8mm以上 ➡ 確定診断

充実部分8mm未満 ➡ 最大5年間程度の経過観察

 

Pure GGN

● 最大径15mm以上➡ 確定診断

15mm未満 ➡ 最大5年間程度の経過観察

2mm以上の増大やCT値の上昇 ➡ 精密検査・確定診断

 

🏥 当院でも多くの肺結節をフォローしています

当院では肺がん検診後に見つかった肺結節について、多くの患者さんを定期的にフォローしています。

今回の講演は、日頃行っている診療内容を改めて整理・復習する良い機会となりました。

 

また、

最新の肺がん手術

Da Vinci SPによる低侵襲手術

RFIDマーカーを用いた手術支援

肺移植の現状

など、大学病院ならではの最新医療についても学ぶことができ、大変有意義な勉強会でした。

 

🔗 藤田医科大学医学部 呼吸器外科学について

今回ご講演いただいた藤田医科大学医学部 呼吸器外科学では、

肺がん、縦隔腫瘍、気胸などの呼吸器外科疾患に対する診療に加え、

ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)や肺移植など、

最先端の医療にも積極的に取り組まれています。詳しくは、下記ホームページをご覧ください。

👉 藤田医科大学医学部 呼吸器外科学 公式ホームページ

 

🌱 最新の医療を地域医療へ

医師会では、緑区だけでなく、名古屋市内や愛知県内でさまざまな勉強会・研究会が開催されています。

当院では今後も積極的に研修会へ参加し、

新しい知識や医療技術を学び続け、地域の皆さまへより質の高い医療をご提供できるよう努めてまいります。

 

📞 ご予約・お問い合わせ

肺がん検診や胸部CT検査について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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