💉 注射が苦手なお子さんへ|フルミストとは?痛くない経鼻インフルエンザワクチン
秋から冬にかけて気になるのが、インフルエンザの流行です。
毎年、インフルエンザワクチンの時期になると、
「注射を嫌がって大泣きしてしまう……」
「毎年2回連れて行くのが大変……」
「鼻からできるワクチンがあると聞いたけれど、普通の注射と何が違うの?」
といったご相談をいただきます。
そこで今回は、鼻にスプレーするインフルエンザワクチン「フルミスト®」についてご紹介します。
フルミストは、従来の注射とは異なる経鼻弱毒生インフルエンザワクチンです。
日本では2024年度から国内で使用できるようになり、
2歳以上19歳未満(2~18歳)のお子さん・若年者が対象となっています。
2026年度のインフルエンザワクチンを検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

👃 フルミスト®とは?
フルミスト®点鼻液は、鼻の中にスプレーして接種するインフルエンザワクチンです。
従来のインフルエンザワクチンは注射による「不活化ワクチン」ですが、
フルミストは病原性を弱めたインフルエンザウイルスを使用する「弱毒生ワクチン」です。
左右それぞれの鼻に0.1mLずつ噴霧して接種します。
🌟 フルミストの大きな特徴
✅ 注射針を使わない
✅ 2~18歳が対象
✅ 1シーズン1回の接種
✅ 鼻の粘膜で免疫反応を起こす
特に、注射が苦手なお子さんにとって「針を使わない」ことは大きなメリットです。
また、従来の注射型インフルエンザワクチンでは13歳未満は原則2回接種ですが、
フルミストは年齢にかかわらず1回の接種で完了します。
🦠 なぜ「鼻から」のワクチンで予防できるの?
インフルエンザウイルスは、主に鼻やのどなどの気道粘膜から体内へ侵入します。
フルミストは、このウイルスの侵入口となる鼻の粘膜に直接ワクチンを投与します。
そのため、
👃 鼻・のどの粘膜
分泌型IgA抗体を中心とした粘膜免疫
に加えて、
🛡️ 体の中
全身性の免疫反応
を誘導することが期待されます。
つまり、実際のインフルエンザウイルスが侵入してくる場所に近いところで免疫をつくるのが、フルミストの特徴です。
ただし、「フルミストなら絶対にインフルエンザに感染しない」というわけではありません。
また、注射型ワクチンと比較して、どちらが一律に優れていると断定できるものでもありません。
お子さんの年齢、基礎疾患、喘息の有無、内服薬、注射への苦手意識などを考慮して選ぶことが大切です。
📊 フルミストと注射型ワクチンは何が違う?

大きな違いは、「生ワクチンか不活化ワクチンか」「鼻からか注射か」「対象年齢」「接種回数」です。
フルミストは便利なワクチンですが、生ワクチンであるため、すべての方が接種できるわけではありません。
👦 フルミストの対象年齢は?
日本での接種対象は、
🎯 2歳以上19歳未満
つまり、2歳~18歳です。
2歳未満のお子さん、19歳以上の方は、日本国内の承認上、フルミストの接種対象ではありません。
💡 フルミストのメリット
① 💉 注射針を使わない
フルミスト最大の特徴です。
鼻の中へスプレーするため、注射そのものの痛みがありません。
毎年インフルエンザワクチンの注射を怖がってしまうお子さんには、大きなメリットがあります。
ただし、「鼻にシュッとされる感覚」が苦手なお子さんもいます。
接種前に、
「注射じゃなくて、お鼻にシュッとするワクチンだよ」
と説明しておくとよいでしょう。
② 🗓️ 1回の接種で完了
フルミストは、1シーズンにつき1回接種です。
従来の注射型インフルエンザワクチンは13歳未満では原則2回接種となるため、
通院回数を減らせることもメリットです。
③ 👃 鼻粘膜で免疫を誘導
フルミストは鼻から投与することで、
インフルエンザウイルスの侵入口である鼻やのどの粘膜に免疫反応を誘導します。
注射型ワクチンとは異なる仕組みで免疫をつくることが特徴です。
⚠️ フルミストを接種できない方
フルミストは弱毒生ワクチンです。
そのため、対象年齢内であっても接種できない場合があります。
代表的なものとして、
● 🌡️ 明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある方
● 🤒 重篤な急性疾患にかかっている方
● 🚨 フルミストの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
● 🛡️ 明らかな免疫機能異常がある方
● 💊 免疫抑制をきたす治療を受けている方
● 🤰 妊娠していることが明らかな方
● 🩺 その他、医師が予防接種を行うことが不適当と判断した方
などが挙げられます。
🩺 接種前に医師への相談が必要な方
次のような場合は、接種できるかどうかを慎重に判断します。
● 🥚 鶏卵・鶏由来成分などにアレルギーがある
● 🍮 ゼラチンで強いアレルギーを起こしたことがある
● 🫁 重度の喘息や喘鳴がある
● ❤️ 心疾患がある
● 🫘 腎疾患がある
● 🩺 肝疾患・血液疾患などの基礎疾患がある
● ⚡ けいれんを起こしたことがある
● 🛡️ 免疫不全と診断されたことがある
● 💉 過去の予防接種で強いアレルギー症状が出たことがある
「喘息があるから絶対に接種できない」というわけではありません。
現在の症状や治療状況などを確認したうえで、個別に接種の可否を判断することが重要です。
🤧 鼻水・鼻づまりがあっても接種できる?
軽い鼻水程度で全身状態が良好であれば、接種できる場合があります。
一方、
「鼻水がかなり多い」
「強い鼻づまりがある」
「口呼吸になっている」
といった状態では、鼻から投与するフルミストが適切に接種できない可能性があります。
当日の鼻症状が強い場合には、診察のうえで接種延期や注射型ワクチンへの変更を検討します。
💊 内服薬にも注意が必要です
フルミストを希望される場合、現在使用しているお薬についても確認が必要です。
特に注意したいのが、
💊 抗インフルエンザ薬
オセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビルなどの抗インフルエンザ薬は、
フルミストに含まれる弱毒化ウイルスに影響し、ワクチンの効果を弱める可能性があります。
最近インフルエンザにかかって抗ウイルス薬を使用した場合は、必ず接種前にお知らせください。
💊 アスピリンなど
アスピリンなどのサリチル酸系薬剤を使用しているお子さんについても注意が必要です。
川崎病や心疾患などで継続的に内服している場合には、自己判断せず、必ず事前に医師へご相談ください。
🤧 フルミストの副反応は?
フルミストは鼻に投与するワクチンのため、注射型とは少し異なる副反応があります。
比較的よくみられるのは、
● 🤧 鼻水
● 👃 鼻づまり
● 😷 のどの痛み
● 💨 咳
● 🌡️ 発熱
● 🤕 頭痛
● 😴 倦怠感
など、軽い風邪のような症状です。
接種直後にくしゃみが出たり、ワクチン液がのどへ垂れたりすることもあります。
のどに流れたワクチン液を飲み込んでも、通常は問題ありません。
多くは一時的な症状ですが、他のワクチンと同様、
ごくまれに強いアレルギー反応などの重篤な副反応が起こる可能性があります。
接種後に呼吸困難、全身のじんましん、顔やのどの腫れなど明らかな異常がみられた場合には、
速やかに医療機関を受診してください。
👨👩👧 接種後、家族への感染は大丈夫?
フルミストは弱毒化した生ウイルスを使用するため、
接種後しばらくの間、鼻咽頭からワクチン由来ウイルスが検出されることがあります。
そのため、重度の免疫不全状態にある方と生活している場合には注意が必要です。
接種後1~2週間程度は、重度の免疫不全者との濃厚な接触を避けることが推奨されます。
ご家族に該当する方がいる場合は、接種前に必ずご相談ください。
❓ よくある質問
Q. 鼻水が出ていても接種できますか?
A. 軽い鼻症状だけで全身状態が良好であれば、接種できる場合があります。
ただし、強い鼻づまりや大量の鼻水がある場合には延期することがあります。当日の診察で判断します。
Q. 接種するときに泣いてしまっても大丈夫ですか?
A. 多くの場合は問題ありません。
ただし、激しく泣いて鼻水が大量に出ている場合などは、接種が難しくなることがあります。
「注射ではなく、お鼻にシュッとするだけだよ」と事前に説明してあげることをおすすめします。
Q. 他のワクチンと同時接種できますか?
A. ワクチンの種類や接種時期によって確認が必要です。
当院では他のワクチンとの同時接種は行っておりません。
直近に他の予防接種を受けた方、これから接種予定の方は、予約時・診察時に必ずお知らせください。
Q. 家族に重い免疫不全の方がいます。
A. 注射型インフルエンザワクチンを選択した方がよい場合があります。
フルミスト接種後は、重度の免疫不全者との濃厚接触に注意が必要なため、事前にご相談ください。
Q. フルミストと注射、どちらの方が効きますか?
A. 一概に「こちらの方が優れている」とは言えません。
フルミストには鼻粘膜から免疫を誘導する特徴がありますが、注射型ワクチンにも長年の使用実績があります。
年齢、基礎疾患、喘息、内服薬、注射への抵抗感などを考慮して選択することが大切です。
🩺 当院ではどちらをおすすめする?
👃 フルミストが選択肢になりやすい方
● 「注射がとにかく苦手!」というお子さん
● 1回の接種で済ませたい方
● 2~18歳で、接種上問題となる基礎疾患などがない方
には、フルミストは魅力的な選択肢です。
一方、
妊娠中、免疫不全・免疫抑制治療中、重度の喘息、重篤な基礎疾患、特定のお薬を使用している方
などでは、フルミストが適さない場合があります。
当院では、お子さんの年齢や健康状態、基礎疾患、内服薬などを確認したうえで、適切なワクチンをご案内します。
📝 まとめ|2026年度は「鼻から」のインフルエンザワクチンも選択肢に
フルミスト®は、鼻にスプレーして接種する弱毒生インフルエンザワクチンです。
最大のメリットは、
👃 鼻から接種
💉 注射針を使わない
😊 注射による痛みがない
🗓️ 1シーズン1回
👦 2~18歳が対象
という点です。
特に、毎年インフルエンザワクチンの注射を怖がってしまうお子さんや、
2回の接種が負担になっているご家庭にとっては、新しい選択肢になるでしょう。
ただし、フルミストは生ワクチンです。
喘息、免疫不全、基礎疾患、内服薬などによっては接種できない場合がありますので、事前の確認が重要です。
インフルエンザワクチンについては、名古屋市公式ウェブサイトもご参照ください。
📍くまのまえファミリークリニック
🏥 当院では、総合内科専門医が診察を行い、
年齢や健康状態などを確認したうえでインフルエンザワクチンの接種を行っています。
💉 2026年度のインフルエンザワクチン・経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト®」の接種をご希望の方は、
お気軽にご相談ください。
📞 TEL:052-876-3351
🏠 〒458-0837 名古屋市緑区兵庫1-411-2
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フルミストが接種できるか迷われる場合も、早めにくまのまえファミリークリニックへご相談ください。




