🌿 漢方生薬シリーズ② :「黄柏(オウバク)」とは?
こんにちは😊
くまのまえファミリークリニックです。
今回は「漢方生薬シリーズ」第2弾として、
🌿 黄柏(オウバク)
についてご紹介します。

黄柏は、ミカン科キハダの樹皮を乾燥させた生薬で、
古くから胃腸薬や漢方薬として用いられてきました。
苦味が非常に強いことで知られていますが、
その苦味には胃腸の働きを整え、炎症を抑える大切な作用があります。
また、以前ご紹介した夏バテの漢方薬
🥵 清暑益気湯(せいしょえっきとう)
にも配合されている重要な生薬です。
👉 くまのまえブログ
「🥵 暑さに負けない身体づくりに『清暑益気湯(せいしょえっきとう)』」
もぜひご覧ください。
暑さによる
😫 全身倦怠感
🍚 食欲不振
💦 多汗
🥤 口の渇き
🚽 下痢・軟便
☀️ 熱中症後の体力低下
などについて詳しく解説しています。
🌳 黄柏(オウバク)とは?
黄柏(オウバク)は
キハダ(Phellodendron amurense)または
オオバク(Phellodendron chinense)
の周皮を除いた樹皮を乾燥させた生薬です。
漢方では
「清熱燥湿薬(せいねつそうしつやく)」
に分類され、
体内の余分な熱や炎症を取り除き、
湿熱(じめじめした熱)を改善する代表的な生薬です。
日本薬局方にも収載されており、日本でも古くから胃腸薬として利用されてきました。
📊 黄柏の基本情報

🌿 黄柏の特徴
黄柏はミカン科の落葉高木であるキハダの樹皮から作られます。
幹は太いものでは直径1mを超えることもあり、樹皮の内側は鮮やかな黄色をしています。
この黄色の色素が
ベルベリン
であり、現在でも医薬品の有効成分として利用されています。
🧪 主な成分
黄柏には
● ベルベリン
● パルマチン
● マグノフロリン
● オバクノン
などが含まれています。
特にベルベリンには
✅ 抗菌作用
✅ 抗炎症作用
✅ 胃酸分泌抑制作用
✅ 胃粘膜保護作用
✅ 健胃作用
などが報告されています。
💡 黄柏にはどんな働きがある?

🏥 中医学ではどのように使われる?
中医学では、
黄柏は
「苦・寒」
の性質をもち、
腎・膀胱・大腸経
に作用すると考えられています。
そのため、
🔥 熱
💧 湿
を取り除く代表的な生薬です。
特に
● 湿熱による下痢
● 排尿痛
● 黄疸
● おりもの
● 痔
● 湿疹
● 皮膚炎
● 目の充血
などによく用いられます。
📚 古典ではどのように書かれている?
古典では黄柏は
「腎・膀胱の熱を瀉し、脾胃の湿熱を除く妙薬」
とされています。
また、
● 黄疸
● 熱感を伴う下痢
● 痔
● 湿疹
● 皮膚の赤み
● 目の充血
● 腹痛
など、
「熱」と「炎症」が関与する症状に広く使用されてきました。
一方で、
黄柏は苦寒薬でもあるため、
体を冷やす作用が強く、
胃腸が弱い方や冷えが強い方では慎重に使用することが大切です。
🌿 黄柏が向いている症状
|
症状 |
特徴 |
|
🚽 下痢 |
熱感を伴う下痢 |
|
🤢 胃腸炎 |
胃腸の炎症 |
|
🔥 発熱時の炎症 |
熱を伴う症状 |
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👁 目の充血 |
熱感・充血 |
|
🩹 湿疹・皮膚炎 |
赤み・炎症 |
|
💦 多汗・寝汗 |
体力低下時の発汗 |
🔬 西洋医学から見た黄柏
近年ではベルベリンを中心に多くの研究が行われています。
報告されている作用には
● 抗菌作用
● 抗炎症作用
● 胃酸分泌抑制作用
● 胃粘膜保護作用
● 解熱作用
● 血圧低下作用(基礎研究)
● 中枢神経抑制作用(基礎研究)
などがあります。
また、日本ではベルベリンを有効成分とした胃腸薬にも応用されています。
※これらの作用には基礎研究の結果も含まれ、すべてが臨床効果として確立しているわけではありません。
💊 黄柏が配合される代表的な漢方薬
|
漢方薬 |
主な用途 |
|
🌿 黄連解毒湯 |
湿疹・炎症・のぼせ |
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🌿 七物降下湯 |
高血圧傾向・頭痛 |
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🌿 荊芥連翹湯 |
にきび・慢性皮膚炎 |
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🌿 温清飲 |
湿疹・アトピー・月経トラブル |
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🌿 柴胡清肝湯 |
皮膚炎・小児の体質改善 |
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🌿 滋陰降火湯 |
慢性の咳・ほてり |
|
🌿 半夏白朮天麻湯 |
頭重感・めまい |
|
🌿 清暑益気湯 |
夏バテ・食欲不振・全身倦怠感 |
🥵 清暑益気湯にも黄柏が配合されています
黄柏は、夏バテによく使用される清暑益気湯にも配合されています。
夏バテでは、
☀️ 暑さによる体内の熱
💦 大量の発汗
🚽 胃腸機能の低下
が同時に起こります。
黄柏は、
胃腸の炎症を鎮めながら、
体内の余分な熱を冷まし、
湿熱を取り除くことで、
夏バテによる
● 倦怠感
● 食欲不振
● 軟便・下痢
などの改善を助けます。
📖 「陀羅尼助(だらにすけ)」とは?
黄柏は日本でも古くから胃腸薬として親しまれてきました。
特に有名なのが、
奈良県吉野地方の
陀羅尼助(だらにすけ)
です。
その名前は、
修行僧が陀羅尼経を唱える際、
眠気を覚ますために苦いキハダを用いたことに由来すると伝えられています。
また、
長野県の百草丸
山陰地方の煉熊(ねりくま)
など、日本各地の民間薬としても利用されてきました。
⚠️ 使用上の注意
🔸 非常に苦味が強い生薬です
🔸 体を冷やす作用があります
🔸 胃腸が弱い方では胃部不快感や下痢を起こすことがあります
🔸 冷えが強い体質(虚寒証)の方には慎重に使用します
🔸 妊娠中・授乳中は医師・薬剤師に相談しましょう
🔸 漢方薬は「証(体質)」に合わせて使用することが重要です
📝 まとめ
✅ 黄柏はキハダの樹皮から作られる代表的な清熱燥湿薬です。
✅ 主成分ベルベリンには抗菌作用や抗炎症作用などが知られています。
✅ 熱を伴う胃腸炎や下痢、湿疹、皮膚炎などによく用いられます。
✅ 黄連解毒湯や温清飲、清暑益気湯など、多くの漢方薬に配合されています。
✅ 苦味が強く体を冷やす性質があるため、体質に合わせて使用することが大切です。
📍くまのまえファミリークリニック
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※漢方薬は体質(証)に合わせて使用することが重要です。自己判断で服用せず、医師・薬剤師にご相談ください。




