🦠 手足口病とは?① 症状・感染経路・初期症状
「手や足にブツブツが出てきた…」
「口の中が痛くてご飯が食べられない…」
「保育園で手足口病が流行しているけど、うつるの?」
このような心配をされる保護者の方は多いのではないでしょうか。
手足口病は、乳幼児を中心に毎年夏に流行する代表的な感染症です。
多くは軽症で自然に改善しますが、まれに髄膜炎・脳炎・急性弛緩性麻痺など重い合併症を起こすこともあるため、
正しい知識を持つことが大切です。
2026年は全国的に患者数が増加しており、2026年7月7日に国立健康危機管理研究機構(JIHS)が公表した速報値では、
15都県で警報レベルを超える流行となっています。
今回は手足口病について、
✅ 手足口病とはどんな病気?
✅ 初期症状や主な症状
✅ 感染経路
✅ 注意が必要な症状
を中心に、ホームドクターがわかりやすく解説します。

🦠 2026年は手足口病が流行しています
2026年は5月頃から患者数が増え始め、全国的に流行が拡大しています。
特に保育園・幼稚園・こども園など、小さなお子さんが集団生活を送る施設では感染が広がりやすく、注意が必要です。
手足口病は毎年同じ規模で流行するわけではなく、原因となるウイルスの種類によって流行規模が変わります。
そのため、一度流行が始まると短期間で急速に患者数が増えることがあります。
🦠 手足口病とは?
手足口病は、エンテロウイルス属によって起こるウイルス感染症です。
名前の通り、
🖐 手
🦶 足
👄 口の中
に小さな水疱(水ぶくれ)ができることが特徴です。
「夏風邪」の一つとして知られており、
● 手足口病
● ヘルパンギーナ
● 咽頭結膜熱(プール熱)
と並ぶ、乳幼児に多い代表的な夏の感染症です。
発熱は38℃前後までのことが多く、高熱にならないお子さんも少なくありません。
また、口の中の痛みが強くなるため、
🥛 ミルクを飲まない
🍚 ご飯を食べない
😭 機嫌が悪い
といった症状をきっかけに受診されることもよくあります。
🦠 手足口病にかかりやすい年齢・流行時期
手足口病は5歳未満のお子さんに多くみられます。
特に1〜3歳頃が最も多く、保育園や幼稚園などで集団感染を起こしやすい病気です。
流行時期は、
🌞 6月頃から増え始め
🌻 7〜8月にピーク
🍂 秋頃に落ち着く
というのが一般的です。
しかし近年では、秋頃まで流行が続くことも珍しくありません。
🦠 手足口病の原因ウイルス
手足口病は、1種類のウイルスだけで起こる病気ではありません。
代表的な原因ウイルスは、
● エンテロウイルス71(EV71)
● コクサッキーウイルスA16
● コクサッキーウイルスA6
● コクサッキーウイルスA10
などです。
その年によって流行するウイルスが異なるため、以前かかったことがあるお子さんでも、
別の型のウイルスに感染すると再び手足口病を発症することがあります。
そのため、「一度かかったからもう安心」という病気ではありません。
⏳ 潜伏期間
感染してから症状が現れるまでの期間(潜伏期間)は、3〜6日です。
潜伏期間中は症状がありませんが、体内ではすでにウイルスが増殖しています。
そのため、兄弟や保育園などで知らないうちに感染が広がることがあります。
🤒 手足口病の主な症状
手足口病は比較的軽症で経過することが多い病気ですが、次のような症状がみられます。
🌡 発熱
38℃前後の発熱がみられます。
高熱にならないお子さんも多く、熱がまったく出ない場合もあります。
👄 口の中の水疱・口内炎
口の中には直径2〜5mm程度の水疱ができます。
水疱が破れると口内炎となり、食事や飲み物がしみて痛みます。
小さなお子さんでは、
● よだれが増える
● ミルクを飲まない
● 食事を嫌がる
● 機嫌が悪い
などの様子から気付くことも少なくありません。
✋ 手や足の発疹
手のひら
足の裏
足の甲
指先
などに小さな赤い発疹や水疱ができます。
かゆみはあまり強くありません。
通常は3〜7日程度で自然に治り、かさぶたにならないことが特徴です。
🍑 おしり・肘・膝にも出ることがあります
最近流行しているコクサッキーウイルスA6では、従来より発疹が広範囲に出ることがあります。
おしり
肘
膝
腕
脚
顔
などにまで発疹が広がることも珍しくありません。
🚨 注意が必要な症状
ほとんどのお子さんは1週間程度で自然に回復します。
しかし、ごくまれに重い合併症を起こすことがあります。
特に、
✔ 高熱が続く
✔ 激しい頭痛
✔ 嘔吐を繰り返す
✔ ぐったりしている
✔ 呼びかけへの反応が悪い
✔ けいれんを起こした
✔ 手足に力が入らない
などの症状がみられる場合は、髄膜炎・脳炎・急性弛緩性麻痺などの可能性もあるため、
早めに医療機関を受診してください。
🦠 手足口病はどうやってうつる?
手足口病は感染力が比較的強い感染症です。
主な感染経路は3つあります。

💨 飛沫感染
感染した人の咳やくしゃみで飛び散った飛沫を吸い込むことで感染します。
✋ 接触感染
感染したお子さんの
● 鼻水
● 唾液
● 水疱の内容物
● おもちゃ
● ドアノブ
などを介して感染します。
集団生活では非常に広がりやすい感染経路です。
🚼 糞口感染
便の中には、症状が治まった後も数週間にわたりウイルスが排出されます。
そのため、おむつ交換後の手洗いが不十分な場合などに感染が広がることがあります。
特にご家庭では、石けんと流水による丁寧な手洗いが感染予防の基本となります。
✨ 第1回まとめ
手足口病は乳幼児に多い感染症で、多くは自然に回復します。
しかし、感染力が強く、保育園や幼稚園では集団感染を起こしやすい病気です。
また、まれではありますが、髄膜炎や脳炎など重い合併症を起こすこともあるため、症状の変化には注意が必要です。
次回(第2回)は、「検査・治療・家庭でできるケア・登園・登校の目安」について詳しく解説します。
📍 くまのまえファミリークリニック
当院は地域のホームドクターとして、小児から大人まで幅広く診療しております。
手足口病をはじめ、お子さまの発熱や発疹、口内炎などでご心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
🏥 くまのまえファミリークリニック
📍〒458-0802 名古屋市緑区兵庫1-411-2
📞 052-876-3351
🌐 WEB予約はこちら




