🩺機能性ディスペプシア(FD)とは?③ 食事・生活習慣・Q&Aをわかりやすく解説
はじめに
「何を食べたら胃にやさしいの?」
「ストレスは本当に関係あるの?」
「機能性ディスペプシアは治る病気?」
「薬はいつまで飲めばいいの?」
第1回では、機能性ディスペプシア(FD)の原因や症状について、
第2回では検査や治療法についてご紹介しました。
第3回では、毎日の生活で気を付けたいポイントや、患者さんからよくいただく質問について、
消化器内視鏡専門医がわかりやすく解説します。

🍚食事で気を付けること
機能性ディスペプシアでは、胃に負担をかけない食事を心がけることが大切です。
おすすめの食べ物
✅ おかゆ
✅ やわらかいうどん
✅ 白身魚
✅ 豆腐
✅ 茶碗蒸し
✅ ヨーグルト
✅ バナナ
✅ 煮野菜
脂肪分が少なく消化しやすい食品は、胃への負担が少なくおすすめです。
控えたい食べ物
❌ 揚げ物
❌ ラーメン
❌ 焼肉
❌ 唐辛子などの香辛料
❌ アルコール
❌ 炭酸飲料
❌ コーヒー(飲み過ぎ)
❌ チョコレート(症状が強い場合)
これらは胃酸分泌を促したり、胃の動きを悪くしたりすることがあります。
🍴食べ方も大切です
何を食べるかだけではなく、「どのように食べるか」も重要です。
おすすめのポイントは、
✅ ゆっくりよく噛む
✅ 腹八分目を心がける
✅ 一度にたくさん食べない
✅ 夜遅い食事を避ける
✅ 食後すぐ横にならない
胃への負担が少なくなり、症状の改善につながります。
😴ストレスと上手に付き合う
第1回でもお話ししたように、FDでは自律神経(特に副交感神経)の働きがとても重要です。
ストレスが続くと交感神経が優位になり、胃の動きが低下してしまいます。
日頃から、
🌿 十分な睡眠
🌿 軽い運動
🌿 入浴
🌿 趣味の時間
🌿 深呼吸
などでリラックスする時間を作ることが大切です。
🚶適度な運動もおすすめです
激しい運動は必要ありません。
おすすめは、
🚶 ウォーキング
🚲 自転車
🧘 ストレッチ
🧘♀️ ヨガ
などの軽い有酸素運動です。
適度な運動は自律神経を整え、胃腸の動きも改善すると考えられています。
🌿薬はいつまで飲めばいい?
患者さんから最も多い質問の一つです。
FDは風邪のように数日で治る病気ではありません。
症状が改善するまで数か月かかる方もいます。
一方で、
症状が落ち着けば徐々に薬を減らしたり、中止できる方も多くいらっしゃいます。
自己判断で中止せず、医師と相談しながら調整していきましょう。
❓患者さんからよくいただく質問(Q&A)
1. 胃がんになりやすい病気ですか?
機能性ディスペプシア自体が胃がんになる病気ではありません。
ただし、症状が似ているため、まず胃カメラで胃がんなどを除外することが重要です。
2. 完全に治りますか?
多くの方は治療や生活習慣の改善で症状が軽くなります。
症状を繰り返す方もいますが、上手に付き合っていくことができます
3. 学校や仕事は休んだ方がいいですか?
症状が強い場合は無理をしないことが大切です。
一方で、体調を見ながら通常の生活を続けることが、回復につながることもあります
4. 若い人にも多いですか?
はい。
中学生・高校生・大学生など、思春期から若年成人にも多くみられる病気です。
もちろん40〜60歳代でもみられます。
5. ストレスだけが原因ですか?
ストレスは大きな要因の一つですが、それだけではありません。
胃の動きや知覚過敏、ピロリ菌感染など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
📝まとめ
機能性ディスペプシアは、胃カメラで異常がないにもかかわらず、胃もたれやみぞおちの痛みなどの症状が続く病気です。
適切な検査を受け、症状に合わせた治療を行うことに加え、
● 食事
● 睡眠
● ストレス対策
● 運動
● 規則正しい生活
などを見直すことも、症状改善には欠かせません。
焦らず、主治医と相談しながら治療を続けることが大切です。
📖患者さんにおすすめの資料
機能性ディスペプシアについて、さらに詳しく知りたい方には、次の資料がおすすめです。
『患者さんとご家族のための機能性ディスペプシアガイド2023』
編集:日本消化器病学会
協力学会:日本消化管学会・日本神経消化器病学会
患者さんやご家族向けに、機能性ディスペプシアの原因や症状、検査、治療についてわかりやすく解説されています。
ご自身やご家族が病気への理解を深めるための一冊としておすすめです。
📚3回シリーズのまとめ
今回で「機能性ディスペプシア(FD)」シリーズは終了です。
第1回では、原因・症状について、
第2回では、検査・治療法について、
第3回では、食事・生活習慣・Q&Aについて解説しました。
少しでも皆さまの不安を和らげ、日々の生活や受診の参考になれば幸いです。
🏥くまのまえファミリークリニック
胃もたれやみぞおちの痛みが続く場合は、「年齢のせい」「ストレスだから」と自己判断せず、一度ご相談ください。
当院では、消化器内視鏡専門医が胃カメラ検査から診断・治療まで一貫して対応しています。
経鼻内視鏡や鎮静下内視鏡にも対応し、患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案いたします。
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