🩺 高齢者のための新しいインフルエンザワクチン「エフルエルダ®」とは?
~従来ワクチンの4倍の抗原量で、より高い予防効果を期待~
2026年秋より、くまのまえファミリークリニックでは
新しい高齢者向けインフルエンザワクチン 「エフルエルダ®」 の導入を予定しています。
「毎年ワクチンを打っているのにインフルエンザにかかった…」
「高齢になるとワクチンの効きが悪いって本当?」
そんな疑問をお持ちの方へ、今回はエフルエルダ®についてわかりやすく解説します😊

🦠 なぜ高齢者はインフルエンザに注意が必要?
高齢になると、
✅ 免疫機能の低下(免疫老化)
✅ フレイル(身体機能の低下)
✅ 糖尿病・心疾患・肺疾患などの基礎疾患
などにより、
インフルエンザに感染した際の
⚠️ 肺炎
⚠️ 入院
⚠️ 心不全悪化
⚠️ 死亡
のリスクが高くなります。
さらに高齢者では、通常のインフルエンザワクチンを接種しても若い世代ほど十分な免疫がつきにくいことが知られていま
す。
💉 エフルエルダ®とは?
エフルエルダ®(サノフィ)は、
60歳以上を対象とした高用量4価インフルエンザワクチン
です。
最大の特徴
従来ワクチンの
抗原量が4倍!

高齢者の弱くなった免疫をしっかり刺激し、より強い免疫反応を引き出すことを目的に開発されています。
🌎 海外ではすでに10年以上の実績
高用量インフルエンザワクチンは、
アメリカ・カナダ・欧州
で10年以上前から使用されています。
米国の予防接種諮問委員会(ACIP)は、
65歳以上への高用量ワクチン優先使用
を推奨しています。
📈 エフルエルダ®の有効性
① インフルエンザ発症を24.2%減少
65歳以上約3万人を対象とした臨床試験では、
24.2%
インフルエンザ発症を減少
(DiazGranados et al. NEJM 2014)
② インフルエンザ関連入院を25%減少
米国退役軍人を対象とした研究では、
25%
インフルエンザ関連入院リスクを減少
(Young-Xu et al. Vaccine 2019)
③ 呼吸器疾患入院を22.4%減少
高齢者施設入所者を対象とした研究では、
22.4%
呼吸器疾患による入院を減少
(Gravenstein et al. Lancet Respir Med 2017)

日本人高齢者でも効果を確認
国内第Ⅲ相試験(60歳以上 2,095例)では、
✅ 全4株で従来ワクチンより高い抗体価
✅ 抗体陽転率74〜82%
✅ 従来ワクチン40〜48%
と、明らかに優れた免疫応答が示されました。
⚠️ 副反応について
抗原量が多いため、
接種部位の反応は通常ワクチンよりやや多くなります。
主な副反応
|
症状 |
頻度 |
|
接種部位の痛み |
44〜72% |
|
倦怠感 |
25〜35% |
|
頭痛 |
20〜30% |
|
筋肉痛 |
15〜25% |
|
発熱 |
5〜10% |
ほとんどは
✅ 軽度
✅ 1〜3日以内に改善
します。
❓ よくある質問
1. 通常ワクチンと何が違いますか?
抗原量が4倍です。
高齢者の免疫低下を補うために開発されました
2. 75歳未満でも接種できますか?
接種対象は60歳以上です。
60〜74歳の方も任意接種が可能と考えられています。
3. コロナワクチンや肺炎球菌ワクチンと同時接種できますか?
原則可能です。
接種間隔の制限はありません。
4. 接種できない人は?
以下の方は接種を見合わせます。
⚠️ 発熱中
⚠️ 重篤な急性感染症
⚠️ ワクチン成分によるアレルギー既往
⚠️ 医師が不適当と判断した場合
🏥 当院での接種について
📅 2026年秋(例年10月15日~)シーズンから導入予定
👴 主な対象:75歳以上
💰 接種費用:未定
🏙️ 名古屋市では75歳以上への公費補助が予定されています(詳細発表待ち)。
📝 院長からひとこと
これまでのインフルエンザワクチンの主な目的は「重症化予防」でした。
一方、エフルエルダ®は高齢者における 感染予防効果の向上 が期待される新しい選択肢です。
「ワクチンを打ったのにかかったから今年はやめようかな…」
という声を外来で耳にすることがありますが、エフルエルダ®の登場によって、そのようなケースが少しでも減ることを期
待しています。
高齢者の方にとって、インフルエンザは命に関わる病気です。
しっかり予防し、元気に冬を迎えましょう😊
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